銀行辞めましたけど、なにか?

銀行利用の豆知識・転職について

【体験談】銀行の仕事できつかったランキング・・・第1位

お言葉を返すようですが!!

 

これが流行っている頃はまだ銀行にいました。

あんだけ上司に向かって言えれば

さぞ気持ちの良いものでしょう・・・

 

今回は僕が勤めていて苦痛に感じたことを

さらっとお話しようと思います。

 

1位・・・悪魔的なノルマ

2位・・・任意という名の強制勉強会

3位・・・止まぬことのない資格試験・通信教育

 

だいたいあげるとこれになります。

細かいのを言えばもっとありますけどね!!

 

今回は

「1位・・・悪魔的なノルマ」

についてエピソードを紹介します。

 

公的地位がある銀行といえども

営利目的の企業になりますので

売上をあげなければなりません。

営業をしている人にはつきものですが、

これは苦痛でした。

銀行の収入源は利息(=お金も貸した利息)と

投資信託・生命保険等の販売手数料が

9割近く占めています。

 

お客さんから預金で預かったお金を貸して、

利息を得て儲けているのです。

(◯金ウシ◯◯くんです。)

 

とにかく、

その貸金に対するノルマが

半端じゃなかったです。

事業性の融資、住宅ローン、

フリーローン、カードローン

貸せる人を見つけては貸しまくれ!

ただし、高金利で!!

 

特にフリーローン、カードローンの

販売促進はとても厳しかったです。

この二つは金利が高く

銀行にとって多くの利息が確保できるので、

いわばおいしい商品になります。

ニンマリと営業スマイルをキメて

借金を勧めるわけです。

 

もちろん本当に必要な人もいます。

一時的にお金が足りない状況を

乗り切る為の力になれたことは

良かったなとは思います。

 

ただし、我々が受けた指示は違います。

1、銀行来る人、訪問する人にすすめまくれ

  営業かければ引っかかる人もいますからね

 

2、カードローン枠いっぱいの人に営業しろ

  なかなか返済が終わりませんからね・・・

  しかし、これについだ言葉が衝撃的でした。

 「カードローン満額まで使う人は

  またフリーローンに借り換えても

  カードローンをまた使うから、

  それを繰り返させるように出来るからね」

  

  え?多重債務者を作れ?と?

 

3、まずはカードローンから契約してもらえ

 魂胆はもう分かると思いますが、

 2のサイクルに引き込む為だ

 と言われました。

 収入が多くない比較的若い人が

 ターゲットです。

 

こうやって銀行側はシメシメと

笑っているわけです。

 

支店長、本部、役員からガンガンに

詰められる訳です。

もう、心がねじ曲がります。

数字未達成支店は支店長が

支店に呼び出されますし、

露骨に成績は悪い人は

本部に呼ばれます。

支店にも本部から人が来て、

叱責されます。

どんどん心が暗くなります。

ストレス溜まります。

 

もう一つの収入源である、

投資信託・生命保険の手数料も

同様にガンガン詰められます。

(本部は何もしないくせに・・・)

 

投資信託・生命保険の販売手数料は

銀行の収入の割合で言えば、

大して大きな割合ではないですが、

収益達成の為には必要なものです。

(本部な何もしないくせに・・・)

 

営業対象になるお客さんは

多くの預金を保有している人たちです。

 

預金の一部を投資して資産を増やしませんか?

というのがまず最初の切り口です。

相続の際の税金削減に利用しませんか?

定期預金だと増えないので、

運用して少し増やしませんか?

販売方法の研修でテンプレが教えられます。

いろんなテンプレ研修がたくさんあります笑

(ほんとにくだらね・・・)

 

正直こんなんじゃ売れなかったですし、

上司から教えてもらった方法がありました。

僕自身もそれが正しいものだと思っており、

周りの人はみんなこの方法で

投資商品の販売手数料を獲得してました。

 

それは・・・

 

「お願いセールスです」

 

お客さんと仲良くなり、

情に訴えて買って貰うとう方法です。

 

お客さんのもとに通い詰め、

何の実りもない雑談を繰り返し、

親密度を上げます。

そしてそこから

投資信託・生命保険の話をするわけです。

最初は断られます。

「損するのが怖い」

「やる気がない」

「めんど臭い」

という理由が多いです。

 

そこからが銀行側の

ストーキングが始まるわけです。

何かと理由をつけてお客さんを訪問し、

雑談と商品の話をするわけです。

 

それを何度か繰り返していくうちに

お客さんも

「こんなに気にかけてくれるなら」

「ノルマがかわいそう」

という気が起きてきます。

そうなったらもう銀行側の勝ちです!

 

あとは、説明はほどほどに商品説明をして

手数料GETとなるわけです。

 

銀行側はほくそ笑んでます。

 

僕は投資商品が悪いと

思っているわけではありません。

きちんと管理していれば

資産運用に大きな結果を出してくれます。

 

しかし、商品の性質を無視して

手数料が高いものを売ってくるから

タチが悪いのです。

 

手数料は購入価格に対し、

投資信託であれば約1%〜3%

生命保険であれば約3%〜5%です。

(商品によって差異はあります)

 

大して差はないだろと思うかもしれませんが

数万・数十万・数百万単位で

購入する物にりますので、

金額にすると結構差が出てきます。

 

銀行側はノルマで叱責されないために、

少しでも数字をよく見せたいがために、

手数料の高い商品を勧めてくる傾向があります。

 

僕はこの方法を本部役員・支店長・先輩から

教えこまれ、ひたすら実践してきました。

 

とある期末(締めまであと2日)、

自分が勤務しているエリアの数字が未達でした。

(10店舗?くらいで1エリアだったような・・・)

 

支店長から呼びつけられました・・・

以下、青文字:自分赤文字:支店長

 

「お前を気に入っているAさんとBさんが

 投資商品購入予定っだったから

 ◯◯保険を売ってこい」

※◯◯保険は一番手数料が高い商品

 

「たしかに、AさんとBさんとは近日中に

 購入する段取りで調整しています。

 予定額はそれぞれ500万ずつですが

 100万単位で様子を見ながら

 **投信を数ヶ月かけて購入する見込みです」

※**投信は一番手数料が低い商品

 

「エリアで足りてないところを、

うちで取りきればエリア長に貸しが作れる。

投資信託から〇〇保険に話を切り替えて売れ」

 

「しかし、AさんもBさんもほぼ意向は固まっています」

 

「そこをなんとかするのがお前の仕事だろう!!」

 

「はい・・」

 

結果AさんもBさんも来店時に

投資信託で話をしていましたが、

支店長が同席し、話がすり替わり、

両方ともも根負けしてしまい、

◯◯保険の契約になりました・・・

 

来客中も呼び出されて

「お前は売る気があるのか!!!!」

「もう喋るな!!

「検印がいるから同席だけしろ!!」

と怒られました。

 

エリアの数字は

僕のお客さんの保険購入で達成され、

エリア長からも感謝のメールもきてました。

 

支店長は貸しを作って満足そうでした。

 

 

僕が唯一支店長に言い返したことばが、

「お客さんの意向と違うものを

 買わせるのはもう嫌です」

支店長は

「お客が納得してそれを買ったら

 それは、お客さんの意向だ」

 

お客さんが希望するものを

こっちの都合ですり替えて

その結果が評価される・・・・

 

これが銀行の世界です・・・

 

僕は3ヶ月後に退職しました。

 

これが

私がつらかったノルマのエピソードです。

 

同じ境遇の銀行員の方・・・

 

勇気を持って転職しませんか?

 

あなたが思っているより、

銀行ってしがみつく価値がありませんよ?